〈参考資料〉鹿児島県警察本部
鹿児島県警は刷新した不祥事再発防止策を公表する場で、新たな懲戒処分を発表せざるを得なくなった。14日の説明会で、安達裕也警務部長は「憂慮すべき事態」と言及。「『職責の自覚と高い職務倫理の養成』が最も重要だが、私行上の性的な非違事案防止には難しさを感じている」と吐露した。
安達警務部長が1人で説明した。これまでの職員アンケートで、「一部の人のために大部分の職員が多大な迷惑を被っており、納得いかない」という趣旨の回答が18%に上ると指摘。「リアルな数字が出た。一部の職員にはまだ取り組みが響いていない」と評した。
こう述べた後、「施策に取り組んだ昨年8月以降も不祥事が発生している」と切り出し、未公表だった県不安防止条例違反に該当する新たな懲戒処分について説明した。言葉を選びつつ「(今年懲戒処分した)別の同条例違反の事案は報道が先行したが、今回の説明会で明らかにするつもりだった。今後も警察庁の指針をしゃくし定規に適用するつもりはない」とした。
一方、「積極的な情報発信」を再発防止策に掲げているものの、説明会ではカメラ撮影を一切拒んだ。理由は「発表内容の性質から判断した」としている。
撮影禁止を巡っては、県警が13日、再発防止策の説明会を14日に開くと各報道機関に通知した際、「カメラによる撮影はご遠慮ください」と付記。南日本新聞を含む13社でつくる県警記者クラブが「県民に向け開かれた場で説明すべき」と方針転換を繰り返し要求したが、受け入れなかった。