近畿大学「第77回生駒祭」に登場した(左から)三成くん、松本怜生、池田鉄洋、ひでよしくん
来年(2026年)放送予定のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』で石田三成を演じる俳優・松本怜生と、丹羽長秀役の池田鉄洋が2日、大阪府東大阪市の近畿大学で開催された「第77回生駒祭」に登場した。西日本最大級の大学祭として知られる同イベントでは、若い観客たちを前に終始笑いの絶えないトークが繰り広げられた。
【画像】石田三成公426回忌法要で手を合わせる松本怜生
松本はこの日、午前中に滋賀県長浜市石田町で行われた「~生地で集う~ 石田三成祭」にも参加しており、観光キャラクターの「ひでよしくん」「三成くん」とともに生駒祭の会場に駆けつけた。
会場となった近畿大学11月ホールは、学生たちの熱気に包まれ満席。トークセッションでは、学生からの質問を受ける形で進行した。
池田は「かつて『元禄繚乱』(1999年)に出演した頃は、俳優にとっての紅白歌合戦といわれていた時代。現場はピリッピリッとしていた」と振り返る一方で、「今の『豊臣兄弟!』は、いかに面白くしようかという空気が満ちていて、本当にいい現場」と笑顔を見せた。
「SNSの発信で大事にしていること」を聞かれると、松本は「自分に嘘をつかないように、思ったことを自分の言葉で書くことを大事にしています。それで批判されたら、自分がまだその言葉に見合っていないということ」と誠実に語った。
一方、池田は「以前、出してはいけない情報を発信してしまったことがあって(笑)。それ以来、気を付けています」と明かし、会場を沸かせた。「松本さんは公式に石田三成として発表されてるでしょ?僕、まだ公式発表されてないんです」と続け、笑いを誘った。
「緊張しない秘けつは?」という質問には、池田が「難しいせりふのときは立ち上がりながらとか、何かしながら演技する。お風呂に浸かるような気分で始めると落ち着く。現場に入ったらとにかく話しかけることから始める」と独自の方法を紹介。
松本は「人前で話すのは緊張しますが、お芝居に入ると不思議と緊張しません。立って話すときの方が緊張しますね」と率直に語った。
そんな松本に池田は「短く面白い話を心がけるように、とマネージャーにアドバイスされたことがある」と明かし、会場を笑わせた。
『豊臣兄弟!』について「こんなに面白い大河ドラマないくらい面白い、大河大好きおじさんには歴史のことでイロイロあるかもしれませんが、本当に面白いからね」と太鼓判を押す池田に、松本が「私の初日の日にいてもらえませんか」と懇願する一幕も。池田に頼もしさを感じている様子だった。
終盤には、観客を対象にしたサインプレゼント企画で、なかなか当選者が現れないハプニングもあったが、最後は観客席を背に記念撮影が行われ、松本は指を3本立てる「三成ピース」で笑顔を見せた。
最後に池田は「学園祭に出演するのは初めて。近大の生駒祭、最高に楽しかった」と感想を語り、松本も「僕も初めての学祭参加でした」と笑顔。さらに松本は「石田三成はまだ模索中ですが、若い人にこそ観てほしい作品。とにかく第1話を観てください。そして、どんどん広げてください!」と呼びかけていた。