230万円で落札された“希少メダカ”、同じ品種を購入してみたら…「期待できそう!」「経過が楽しみ!」

2025/11/14 07:50
箱をあけ梱包袋の中で元気に泳ぐ姿に一安心。そして…(写真提供@Kazumasa_aqua)
箱をあけ梱包袋の中で元気に泳ぐ姿に一安心。そして…(写真提供@Kazumasa_aqua)
 2024年に230万円で取引された希少なメダカ「スペード」。その同じ品種を実際に購入し観察してみた動画が興味深い内容になっている。動画の投稿者で、アクアリウムやメダカなど生き物の動画を配信しているかずまささん(@Kazumasa_aqua)に、改良メダカ「スペード」の詳細と、メダカのネットオークションについて話を聞いた。

【写真】購入した希少メダカ「スピード」の姿とは…?

■人気高まる改良メダカの世界 希少性や今までにない特徴が高額化の理由に

――高額で取引され話題となった珍しいメダカの品種「スペード」を購入してみた動画、とても興味深く拝見しました。動画内でも解説されていますが、改めて「スペード」の特徴と魅力についてうかがえますか。

「動画に登場した『スペード』は、龍ノ鬣(りゅうのたてがみ)とミッドナイトフリルラメタイプを掛け合わせた改良メダカです。上から見ると背中が光って見えるヒカリ体型で、ロングフィン+スワローが発現したヒレの形状も特徴的で、ラメがしっかりとのるため、横見で見たときの美しさが特に際立っています」

――「ロングフィン」「スワロー」とは…?

「ロングフィンは『背ビレ』『尾ビレ』が伸長することで、スワローはヒレが全体ではなく部分的に伸びることを指します」

――体型だけでなく、ヒレにも特徴がある品種なんですね。コメントでも、「期待できそう!」「経過が楽しみ!」などの声が寄せられていました。それにしても「スペード」の取引価格をうかがった時は本当に驚きました。こうしたメダカは、一般的に販売されているものと何が違うのでしょうか?

「新しい品種がリリースされた際は、その希少性や今までにない特徴を持っていることから高額になりやすいですね。また、作出者(ブリーダー)の信頼性の高さも、価格が高くなる要因のひとつです」

――これまで、数々のメダカをネットオークションで購入されてきたと思います。その際に気をつけたほうが良いこと、確認しておきたいポイントを教えてください。

「一般的な商品の取引でも同じだと思いますが、個体の状態と出品者の評価が重要になると思います。そのメダカの品種の特徴がきちんと出ているか、奇形・病気の疑いがないかを出品画像できちんとチェックすること。そして、出品者の過去の評価も参考にして、購入するか判断するのが大事なのではないでしょうか」

――人気が高まるにつれて、取引のトラブルなども増えていると聞くので購入を考えている人には気を付けていただきたいですね。最後に、近年のメダカ業界についてうかがえますか?

「メダカ屋さんの中には、メダカ愛好家によるメダカ販売を快く思っていない人がいる…という話を聞くこともあります。その一方で、メダカ屋さんと愛好家の方々が共同で開催する地域イベントは年々増加しており、そう思っている方はごく少数(ひと握り)なのではないかと考えています。メダカの世界は奥が深く非常に面白いので、気になった方はぜひのぞいて見てください」

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