(左から)芳根京子、高橋海人 (C)ORICON NewS inc.
俳優の芳根京子、King & Princeの高橋海人(※高=はしごだか)が14日、都内で行われた映画『君の顔では泣けない』公開記念舞台あいさつに登壇した。この日は坂下雄一郎監督も同席し、これまでにない“入れ替わりもの”に挑んだ2人の起用理由が明かされた。
【写真】感極まる芳根京子にハンカチ差し出すも断られる高橋海人
作家・君嶋彼方氏のデビュー作を実写化。高校1年生の夏。プールに落ちたことがきっかけで体が入れ替わってしまった陸(芳根)、まなみ(高橋)。2人が15歳から30歳までお互いの姿のまま、さまざまな人生の岐路に立ちながらもときに衝突、ときに苦しみを分かち合いながら、必死に生きていく姿を描いた新しい“入れ替わりもの”となっている。
坂下監督は「今までの作品とは違う、新しいものができるのではと思ったのですが、実際どうやって映像にするか、悩んだ印象がある」とし「あまりない設定なので役者さんがやっている想像が浮かばず…どうしたらいいか。自分が思う演技がうまい人にお願いしよう」と2人に白羽の矢が立った。
「それぞれ僕が好きな作品があって。芳根さんは『Arc アーク』という作品で何年も年をとらずに生きている役。高橋さんは『だが情熱がある』は存命というか、芸人の方の伝記。お2人ともトリッキーというか飛び道具的な役だった。それが好きだったので今回もトリッキーな役だったので親和性。通じるものがあるのかな、とお願いしました」と振り返った。
オファーをもらった芳根は「入れ替わりとお話を聞いて、入れ替わりものは戻ることがゴールだと勝手に思っていたけど15年入れ替わったあとだと戻りたくないという感情が現れる、戻らないほうがいいという選択肢が現れる。そうだよね、って。固定観念が崩され、難しいなと思ったのと同時にこれを超えた景色が観たいと燃えた」と回想。
高橋も「トリッキーな役が来た」と印象を抱いたそうで「お話をいただけた事自体がすごくうれしくて。脚本を読ませていただき、めちゃくちゃ面白いなと思ったのは、人生のイベント、誕生日や結婚、日常のうれしいことがうれしいだけでなく相手の体を背負ってるから申し訳ないなとか、いろんな感情がグラデーションで共存している。それを表現するのが難しいと思ったんですけどこれを表現できた自分がみてみたい。チャレンジしてみたいと思いました」とともに奮起したことを明かしていた。
なお、この日は林裕太、坂下雄一郎監督も参加した。