運輸安全委員会が立ち入って調査した「第38さだ丸」=25日午後5時5分ごろ、鹿児島市の鹿児島港谷山1区
大分県津久見市の保戸島沖で13日、砂利採取運搬船とヨットが衝突し、ヨットの男性1人が死亡した事故で、運輸安全委員会は25日午後、鹿児島市の鹿児島港谷山1区に着岸している運搬船「第38さだ丸」(492トン)を調査した。
安全委によると、事故調査官2人が船に立ち入り、設備の状態や航海日誌などの書類を確認した。今後、乗組員や船長に事情を聞き、当時の状況を調べる。
船を所有する鹿児島市の会社と大分海上保安部によると、船は13日午前8時15分ごろ、大分県佐伯市の佐伯港から津久見市の津久見港へ砂利を積みに向かう途中、ヨットと衝突。ヨットは沈没し、1人で乗っていた大分市の大分協和病院院長(70)が死亡した。死因は溺死。運搬船には5人が乗っていた。
大分海保は同日、業務上過失往来危険と業務上過失致死の疑いで、運搬船の男性船長(28)=静岡県焼津市=を逮捕。15日に釈放し、任意で捜査を続けている。