JR国分駅を出発した普通列車=19日午後9時50分ごろ、霧島市国分向花町
JR九州は19日夜、8月の記録的大雨の影響で運休していた日豊線の霧島神宮-国分の運行を再開した。約1カ月半ぶりの全線復旧となり、利用者からは安堵(あんど)の声が聞かれた。
鹿児島中央発都城行きの第1便には午後9時48分、国分駅から4人が乗った。鹿児島県霧島市霧島田口の公務員潤圭太さん(45)は「近くに住む父親は車を運転できないので、不通の間は通院が難しかった。再開してくれて助かる」とほっとした表情を見せた。加治木工業高校1年の薬丸舜さんは「代替バスで通学していたが、30分早く起きる必要があり、つらかった。ようやく朝が楽になる」と喜んだ。
日豊線は大雨で土砂が線路に流入し、8月8日から鹿児島-西都城で運休した。鹿児島-国分、霧島神宮-西都城は8月中に再開したが、霧島神宮-国分は線路を支える土台が崩壊したため、復旧に時間を要していた。再開に伴い代替バスの運行は19日で終了した。
JR九州によると、同じ日の大雨で被災し、運休が続く肥薩線の吉松-隼人は復旧のめどが立っておらず、代替バスの運行を続ける。