高規格救急車を寄贈した南州メディカルの中渡瀬考彬社長(左)ら=南九州市の南九州消防署
福祉用具のレンタル・販売などを手がける南州メディカル(鹿児島市)は、指宿南九州消防組合に高規格救急車と救急資機材の計3000万円相当を寄贈した。南九州市知覧出身で、8月28日に77歳で亡くなった創業者の中渡瀬岩男さんの願いだった。
南九州消防署で8日に贈呈式があり、出席した長男の考彬社長が同組合副管理者の塗木弘幸南九州市長と冨山耕次消防長に車の鍵型の目録を手渡した。
救急車の運用は同日付でスタートした。中渡瀬社長は「父の名が入った救急車が南九州市内を走り回ると想像すると感慨深い。地元の方々の健康を祈念する」とあいさつ。冨山消防長は「心より感謝する。最大限に活用して市民の安全を守りたい」と誓った。