笑顔で写真に収まる高齢者ら=鹿屋市西祓川町
鹿児島県鹿屋市で15日、高齢者を対象に「遺影にも使える写真の撮影会」があった。全国の写真家が33カ所で同時開催し、県内では同市のみ。担当の逢見奈保子さん(50)=同市=が来場者の笑顔を次々に写真に収めた。
敬老の日に合わせた企画で、同市西祓川町の喫茶店の2階を借りて開いた。かしこまった一枚ではなく、家族写真のような形で撮影し、ゆくゆくは遺影にも使えるように、というコンセプトになっている。
11組が参加。出水田芳男さん(82)=同市下祓川町=は趣味のソフトテニスの服装で親戚ら6人と臨み、会話したり小道具を使ったりして和気あいあいと撮影が進んだ。「最近は真面目な写真が増えている。今日はリラックスして撮ってもらった」と満足げだった。
逢見さんは「感謝の言葉を多くもらい、取り組みをさらに広げたいという気持ちになった。撮影会の日以外でも、依頼があれば可能な限り出張で対応したい」と話した。