大綱を担ぎ、ギネス世界記録に挑戦する参加者=22日、薩摩川内市大小路町
22日夜の「川内大綱引」に先立ち、鹿児島県薩摩川内市の県道京泊大小路線で綱練りがあった。地元の高校生や市民ら約1500人がかけ声に合わせて転がし、長さ365メートル、重さ7トンの大綱を仕上げた。その後、国道3号の綱引き開始位置まで運ぶ人数のギネス世界記録に挑戦し、認定された。
同日は県道を全面通行止めにして、午前6時半ごろから綱練りの前段となる縄出しが始まった。365本の荒縄を3束に分け、何度も足で転がし、よりを入れた。最後はシンコと呼ばれる道具で3本の綱を1本の大綱に練り上げた。
市制20年と国の重要無形民俗文化財指定を記念したギネス挑戦は昨年、悪天候で延期となった企画。認定員立ち会いの下、「綱を運ぶ最大のパレード」として行われた。782人が一斉に綱を担ぎ、100メートル以上移動させることに成功した。川内商工高校1年の坊野大和さんは「綱練りはリズムを合わせるのが難しかった。初めて地元の伝統行事とギネスに参加し、貴重な経験になった」と話した。