23日午後1時40分ごろ、鹿児島県南九州市頴娃の石垣漁港沖合で「漁船が転覆している」と釣り人から118番があった。乗組員2人のうち70代男性は地元漁船に救助されたが、1人は漂流。同日午後3時15分ごろ、南九州市の漁業男性(79)がうつぶせの状態で浮いているのが同沖合で見つかった。鹿児島市内の病院に搬送されたがその後死亡が確認された。
指宿海上保安署によると、船は小型船「第二和美丸」(全長約5メートル)。79歳男性ら2人は刺し網漁に出ていた。横波を受けて転覆したとみられる。通報を受け、巡視艇や航空機が捜索したところ、南九州市頴娃の前瀬鼻灯台から東南東約2.2キロの海上で79歳男性を発見した。死因などは調査中。2人は救命胴衣を着用していなかった。