せんだい宇宙館が撮影したレモン彗星=2日未明(同館提供)
せんだい宇宙館(鹿児島県薩摩川内市)の前田利久館長(61)が2日未明、1月に発見されたレモン彗星(すいせい)を同館の望遠鏡で撮影した。北東の空で、緑がかった星が美しい尾を引いている様子を捉えた。
彗星は氷を多く含み、二酸化炭素やガス、微量のちりから成る天体。今回は米国のレモン山天文台が発見したことから名付けられた。現在は肉眼での確認は難しい7等級程度。今後どれほど明るくなるか、予想は難しいという。
今年になって存在が分かったまさに彗星のごとく現れた星。10月下旬からは、夕方以降の同館の開館時間内に観察できる見込み。前田館長は「太陽系の果てからの訪問者。ぜひ自分の目で見て宇宙の神秘を感じて」と来館を呼びかけている。