米FRB、0・25%利下げ決定 6会合ぶり、雇用対応優先

2025/09/18 03:09
 記者会見するパウエルFRB議長=17日、ワシントン(ロイター=共同)
 記者会見するパウエルFRB議長=17日、ワシントン(ロイター=共同)
 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)は17日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、主要政策金利を0・25%引き下げることを決めた。利下げは2024年12月以来6会合ぶりで、第2次トランプ政権発足後、初めて。政権の高関税措置に伴うインフレへの警戒が依然くすぶるものの、雇用減速への対応を優先し、利下げの再開に踏み切った。

 25年末の金利は3・6%と予測し、年内残り2回の会合でさらに通常ペースの2回分に当たる0・5%の利下げを見込んだ。

 パウエル議長は会合後の記者会見で、関税強化によるインフレへの影響は、想定より「緩やかで小さい」と説明。利下げの理由を「雇用の下振れリスクが高まり(インフレとの)リスクのバランスが変化した」と語った。

 決定では、短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)レートの誘導目標を4・0~4・25%とした。今回の会合には、トランプ大統領の指名を受けて16日に就任したばかりのミラン理事が参加し、0・5%の大幅な利下げを主張して反対した。だがパウエル氏は「支持は広がらなかった」と明かした。

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