老人ホームの参入規制検討 厚労省、質確保へ登録制

2025/10/01 20:57
 厚生労働省
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 厚生労働省は1日、有料老人ホームの一部に登録制などの参入規制を導入する方向で検討に入った。関係者が明らかにした。現在は原則、自治体への届け出で開設できる。介護の必要度が高い高齢者の受け皿となっている一方、不適切な身体拘束や入居者の財産を無断で使うといった経済的虐待が問題となっており、開設に基準を設けてサービスの質を確保できるようにする。有識者検討会で議論し、年内に制度設計を詰める。

 厚労省が近く検討会に示す対策の素案では、参入規制の対象として、認知症の人や医療的なケアが必要な人ら中重度の要介護者が入居するホームなどを想定。不適切な運営で行政処分を受けた事業者には、ホーム開設を制限する仕組みの検討も必要とした。

 有料老人ホームを巡っては、事業者が関連法人の介護サービスを入居者に過剰に提供する「囲い込み」も問題となり、厚労省が4月から有識者検討会で規制の在り方を議論していた。

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