米政府閉鎖のため入場停止となったことを伝えるワシントン記念塔の張り紙=1日、ワシントン(共同)
【ワシントン共同】米政府機関が1日、予算切れにより一部閉鎖になった影響で、首都ワシントンのホワイトハウス近くの観光名所も入場停止となった。閉鎖期間の長期化による影響拡大が懸念される中、トランプ政権は支出の効率化のため職員解雇に踏み切る可能性を示し、野党民主党に予算審議での譲歩を迫った。
ボート行政管理予算局長はX(旧ツイッター)で、東部ニューヨーク州など民主党の地盤16州での気候変動対策事業に対する80億ドル(約1兆2千億円)の予算を取り消すと明らかにした。閉鎖の解消に向けた予算成立に応じない民主党を標的とした措置とみられる。
11月21日までの政府支出を賄う与党共和党のつなぎ予算案は10月1日、上院の採決に必要な動議が再び、民主党の反対で否決された。米メディアによると、次の投票は3日の見込みで、少なくともそれまで閉鎖が続く。
国立公園局が管理するワシントン記念塔(高さ約169メートル)は、塔内への入場口が閉まったままで「政府閉鎖のため当面、利用を停止します」との張り紙が掲示された。