5日、ホワイトハウスで記者団と話すトランプ米大統領(AP=共同)
【エルサレム、ワシントン共同】トランプ米大統領は5日、パレスチナ自治区ガザの和平計画を巡り、イスラム組織ハマスが拘束している人質の解放に向けた交渉が「急速に進展している」と述べた。交流サイト(SNS)に投稿した。「(計画の)第1段階は今週中に完了する見込みだと報告を受けた」と指摘。イスラエル軍がガザの一部から撤退し、ハマスが確認すれば停戦が発効し人質解放が始まるとの見方を示した可能性がある。
イスラエルとハマスは6日、仲介国エジプトで間接交渉に臨む。トランプ氏はこれに先立ち、ホワイトハウスで協議には「数日」かかるとの見通しを示した。イスラエル軍のガザ完全撤収やハマスの武装解除に関する隔たりを埋められるかどうかが焦点だ。
ロイター通信は5日、関係筋の話として、交渉では停戦開始前に全ての争点で包括的合意を目指す方向だと伝えた。ガザ戦闘は7日で開始から2年。ガザ側死者は6万7千人を超え、餓死者も出る中で停戦実現への期待感が高まっている。