円急落、150円台前半 高市氏勝利、対ユーロは最安値

2025/10/06 07:53
 1万円札
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 週明け6日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=150円台前半で取引された。8月1日以来、約2カ月ぶりの円安ドル高水準。自民党総裁選で高市早苗氏が勝利し、財政拡張的な政策が取られるとの思惑から急速に円売りドル買いが進んだ。円は対ユーロでも大幅に売られ、1999年のユーロ導入後の最安値を更新した。

 午後1時現在、対ドルは前週末比2円66銭円安ドル高の1ドル=150円06~07銭。ユーロは2円99銭円安ユーロ高の1ユーロ=175円93~96銭。

 市場では従来、日銀が29、30日の金融政策決定会合で追加利上げを決めるとの見方が強まっていた。高市氏はかねて金融緩和の重要性を指摘しており、市場では「追加利上げのハードルが上がる」(外為ディーラー)との見方も広がった。

 東京株式市場で日経平均株価が急騰して初の4万7000円台を付け、投資家がリスクを取る姿勢を強めたことも、相対的に安全な資産とされる円を売る動きを促した。

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