米グーグルの量子コンピューター用チップ「ウィロー」(同社提供)
【ワシントン共同】米グーグルは22日、創薬や材料開発に必要な計算を量子コンピューターで行うために必要な新たな計算手法を開発したと発表した。心臓部分には超電導方式向けに同社が開発したチップ「ウィロー」を使い、世界最速級のスーパーコンピューターの1万3千倍もの速さで計算できるという。研究成果は英科学誌ネイチャーに掲載された。
同社は、医療や材料科学分野への量子コンピューターの応用を5年以内に実現できるとの見通しを示した。量子力学の「トンネル効果」発見などで今年のノーベル物理学賞に決まったエール大のミシェル・デボレ名誉教授も研究に参加している。