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「ほんまや!ぜんぜん痛くない!」大阪・関西万博で来場者が笑顔になった「痛くない注射」とは。マイクロニードル技術で医療をもっとやさしく。



コスメディ製薬は、皮膚から薬剤を吸収させるTTS(経皮吸収治療)に特化した研究開発を行う、京都薬科大学発ベンチャー企業です。


私たちのコア技術は、長さ数百ミクロンの微細な針で、皮膚から薬剤や有効成分を吸収させる「マイクロニードル」。「貼る注射」とも呼ばれるこの技術は、内服薬のように消化管や肝臓などに負担をかけず、注射剤のように針の侵入にともなう痛みがない投薬方法として、皆さんに「やさしい医療」を提供できます。

大阪・関西万博で「痛くない注射」に大きな期待と笑顔

コスメディ製薬は2025年10月13日に閉幕した大阪・関西万博で「マイクロニードル」という小さな針のテクノロジーが、皆さんの健康や生活に与えるポジティブインパクトについて、楽しく知っていただける体験展示を2回開催しました。


私たちの展示ブースにはご家族での来場も多く、特に小さなお子さまは大きな顕微鏡と「痛くない貼る注射」の体験に興味深々。「ほんまや!痛くない!」「早く注射がマイクロニードルになったらええね!」という賑やかな声と笑顔は閉場まで途切れることなく、コスメディ製薬がマイクロニードル技術でめざす「未来の医療」について、多くの皆さまとお話しすることができました。

「Japan Expo Paris in Osaka 2025」(2025年4月26日・27日)

※「Japan Expo Paris in Osaka 2025」コスメディ製薬ブースの様子

「関西ものづくり新撰2025」TEAM EXPOパビリオン(2025年8月21日)

※「関西ものづくり新撰2025」TEAM EXPOパビリオンでのコスメディ製薬ブースの様子


【マイクロニードルを体験した来場者の皆さんのコメント 】※一部抜粋

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  • 全然痛くない!!(10代男性)
  • 子どもが注射が大嫌いなので、早く一般的に広まってほしいです。(30代女性)
  • すごい技術。「貼るワクチン」の実用化が待ち遠しいです。(40代男性)
  • マイクロニードルが注射の代わりになれば、医療従事者の負担も減りますね。(50代女性)
  • 新型コロナウイルスの影響で、学生時代は生活に様々な制限が。今度感染症が流行したときにこの技術があればとてもいいなと思う。(20代男性)
  • 医療技術を化粧品に応用した発想がおもしろいですね。(60代男性)
  • コスメディ製薬のマイクロニードル技術は万博のテーマにふさわしい。(50代男性)

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「2025年問題」を解決するテクノロジーとして、世界から注目されるマイクロニードル

大阪・関西万博が開催された2025年、日本は超高齢化社会に突入しました。いわゆる「2025年問題」として、医療・介護の体制維持が困難になることが懸念されており、医療現場では在宅医療、遠隔診療、セルフ医療などの需要がさらに高まると考えられています。

この社会課題を解決し、安心安全な医療ケアを実現するのが、注射に代わる新技術「マイクロニードル」です。マイクロニードルは、2020年の世界経済フォーラムで「世界を変える新興テクノロジートップ10」※1に選出。使用にあたって高価な機器や高度なトレーニングを必要としないため、医療サービスが行き届いていない地域での検査や治療に役立ち「医療がより身近なものとなる技術」と紹介され、注目と期待を集めています。


※1 世界経済フォーラム:世界を変える、2020年の新興テクノロジートップ10


規格外の発想で生まれた、世界初※2の「溶解型マイクロニードル」

コスメディ製薬は2001年の創業後間もなく、注射に代わる薬剤の投与方法として「マイクロニードル」に着目し、研究を進めてきました。その当時米国などで研究されていた金属やシリコン製のマイクロニードルは、痛みや出血、皮膚内の針の残存など、安全性に課題があり、実用化には程遠い存在でした。

私たちはより安全性の高い技術を追求し、ヒアルロン酸などの「皮膚に含まれる成分そのものを針にしよう」という規格外の発想で、皮膚内の水分で針が溶ける「溶解型マイクロニードル」の開発に成功。この技術を医薬品よりも短期間で製品開発ができる化粧品に応用し、2008年に世界で初めて※2マイクロニードルを製品として社会実装しました。


※医療・医薬品用 溶解型マイクロニードル(顕微鏡写真)


※医療・医薬品用 溶解型マイクロニードルパッチ


※世界初※2の「マイクロニードル化粧品」を生み出した、美容用溶解型マイクロニードルパッチ


「溶解型マイクロニードル」は、2022年に「既存のマーケットの常識を覆すような取り組みを推進していること」が評価され、Forbes JAPAN「スモール・ジャイアンツ アワード 2021-2022」でゲームチェンジャー賞を受賞。2023年の「発明大賞」では「優れた発明考案により、わが国産業の発展と国民生活の向上に業績をあげた」として「発明功労賞」を受賞するなど、社会から大きな注目と期待をいただいています。


※Forbes JAPAN「スモール・ジャイアンツ アワード 2021-2022」表彰式より


※第49回発明大賞表彰式より(左:代表取締役社長 権 英淑 右:取締役相談役 神山 文男)

次の目標は「貼るワクチン」。感染症パンデミック時に自己投与できるワクチンの実用化へ。

感染症の予防に欠かせないワクチンは、医療の発展と共に技術革新が進んできましたが、障壁となっている課題の一つが「ワクチンの投与法」です。現在実用化されているワクチンの大半は注射型製剤ですが、接種に医療従事者を必要とすることや、輸送や保管の際に一貫した低温管理が必要なことから、医療サービスや交通網が充実していない途上国などへの普及が困難になっています。

国連児童基金(UNICEF)のデータによると、毎日4,000人の子どもがワクチンで防げる感染症で命を落としていると報告されています。※3



感染症パンデミック発生時において「医療従事者の不足」という深刻な脅威が現実となった今日、注射針を用いず自己投与できるワクチンの実現は、世界的な急務です。マイクロニードル技術を活用した「貼るワクチン」が実用化されれば、ワクチンの自己投与が可能になりますので、医療サービスが十分ではない地域での活用が期待できます。

全ての人々が基礎的な保健医療サービスを享受できる「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」という考えがありますが、私たちはそうした未来をめざしています。医療サービスの課題は、途上国ばかりではなく、日本国内でも深刻です。人口減少が進む地方部、医療へのアクセスが困難な離島や山間部においても、予防医療や感染症対策などに「貼るワクチン」が貢献できるでしょう。

コロナ禍で開発が振り出しに戻った「貼るインフルエンザワクチン」。それでも絶対にあきらめない「やさしい医療」の社会実装。

コスメディ製薬はマイクロニードル技術を応用した創薬において、ペプチド、タンパク薬、ワクチンへの開発を推進しています。特に大阪大学とのコラボレーションにより、インフルエンザワクチンマイクロニードルの製剤開発から臨床研究まで実施※4 、2019年には前臨床段階にたどり着き「貼るワクチン」の実用化に向けて大きく前進していましたが、新型コロナウィルス感染拡大でmRNAワクチンが登場。ワクチンの製造方法が劇的に変わり、薬事承認への道は振り出しに戻りました。


それでも私たちは、注射に代わる小さな針のテクノロジーを深化させ続け、感染症パンデミックに対応できる、レジリエントな未来をあきらめません。

コスメディ製薬はマイクロニードル技術のスペシャリストとして、世界中の健康を守り、誰もが医薬・医療の恩恵をもっと身近に感じられる「やさしい医療」の実現をめざします。



※1 世界経済フォーラム:世界を変える、2020年の新興テクノロジートップ10

※2 公益社団法人日本薬剤学会発行 学会誌「薬剤学」より

※3 UNICEF世界子供白書2023

※4 「マイクロニードル技術による経皮ワクチンの開発」(日本DDS学会「Drug Delivery System」2024 年 39 巻 2 号)より









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