捜査逃れにテレグラム使用「犯行は悪質」――多種多様な違法薬物を密売、10カ月で収益1200万円 26歳男に懲役6年判決 鹿児島地裁

2025/09/10 21:57
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 違法薬物を密売したとして、麻薬特例法違反などの罪に問われた本籍鹿児島市、住所不定、無職の被告男(26)と本籍神奈川県茅ケ崎市、住所不定、無職の被告女(27)の裁判員裁判判決公判が10日、鹿児島地裁であった。小泉満理子裁判長は、被告男に懲役6年、罰金200万円(求刑懲役7年6月、罰金200万円)、被告女に懲役4年6月、罰金150万円(求刑懲役6年、罰金150万円)を言い渡した。

 小泉裁判長は判決理由で「多種多量な薬物を扱い、客とは秘匿性の高いSNSを使うなど悪質」と指摘。被告男は「主導的」、被告女については「被告男の存在がなければ加担していなかった」などとして酌量減軽を認めた。

 判決などによると、被告男は生活費や借金返済目的で2022年8月30日〜12月28日までは単独で、23年1月4日〜6月26日は被告女と共謀し、通信アプリ「テレグラム」で募った客に大麻やMDMAなどをレターパックで送付、約1232万円の収益を得た。

 23年6月、姶良市の被告男宅(当時)や拠点として使っていた霧島市のアパートなどに、乾燥大麻約1.8キロ、合成麻薬LSDを含む液体約1.9ミリリットルなど多数の違法薬物を、営利や使用目的で所持していた。

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