鹿児島大学病院
鹿児島大学病院(鹿児島市)は、慢性腎不全の40代男性に長崎医療センター(長崎県大村市)で臓器移植法に基づく脳死と判定された40代女性の腎臓を移植する手術を行った。手術は摘出と移植とも13日で経過は良好という。
日本臓器移植ネットワークによると、女性はくも膜下出血で運転免許証と健康保険証に臓器提供の意思を示していた。家族の承諾を得て10日午後2時43分と11日午後2時7分に脳死判定を終え、13日午前11時2分から摘出手術を始めた。
鹿大病院は腎臓の到着から1時間以内に手術を開始した。同病院の脳死判定に伴う腎移植は7例目。県外からの提供は5例目となった。
摘出された臓器のうち、心臓は国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)、もう一つの腎臓は長崎大学病院(長崎市)に運ばれた。眼球も摘出され、同大病院で角膜移植される予定。