岡田結実、初舞台もプレッシャーなし「ハッピーハッピー」 共演者は頭を抱える

2025/11/07 14:35
初舞台もプレッシャーなしと話した岡田結実 (C)ORICON NewS inc.
初舞台もプレッシャーなしと話した岡田結実 (C)ORICON NewS inc.
 歌手・俳優の北山宏光が主演を務める舞台『醉いどれ天使』の公開ゲネプロ前取材会が7日、東京・明治座で行われた。舞台初出演となる岡田結実が心境を語った。

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 この日は、闇市を支配する若いやくざである主人公・松永を演じる北山のほか、松永と対峙する酒好きで毒舌な貧乏医師・真田役の渡辺大、松永と同郷で彼に思いを寄せるぎん役(Wキャスト)の横山由依と岡田、松永の恋人でダンサーの奈々江役の阪口珠美、真田の診療所に住み込む美代役の佐藤仁美、松永の兄貴分・岡田役の大鶴義丹が出席した。

 本作は舞台初出演となる岡田は、「場数の面で言うと、はるか先に皆さんがいて、追いつけないと思う日々もあったのですが、皆さんにいろいろなお話を聞いていると、プレッシャーよりも皆さんとやれることが何よりも幸せだなと。ハッピーハッピーです」と満開の笑顔に。「けいこ場では、頭を抱えられちゃうぐらいふざけたことを言っても受け止めてくれます。楽しい日々が終わってしまうのが悲しい」としつつ、「作品のテーマ性は絶対忘れてはいけないので、それはお芝居で伝えられるように頑張りたいと思います」と、意気込んだ。

 また、岡田のWキャストである横山は「岡田さんが本当に明るくて、すごいなって」とリスペクト。「通しけいこをやった後もカラッと元気でいるので、その明るさがカンパニーにつながっている。自分の役を客観的に見られることがなかったので、新しい表現だったなとか相手役のことまでわかるので、Wキャストも面白いなと思いました」と語っていた。

 『醉いどれ天使』は、日本をはじめ世界中に大きな影響を与えた名匠・黒澤明さんと、その多くの作品で主演を務めた三船敏郎さんが、初めてタッグを組んだ作品。戦後の混沌とした時代に生きる人々の葛藤をいきいきと描いた映画『醉いどれ天使』は、黒澤さんによる力強く斬新な世界観と三船さんの荒々しくも繊細な演技が絶賛され、名作として今もなお世界中で愛されている。

 映画史に輝く本作だが、映画公開の1948年4月から約半年後、ほぼ同じキャストとスタッフが集結し、舞台作品として上演されたという記録が残っている。その後、当時の舞台台本は長い間眠っていたが、近年、発見され、黒澤さんが抱いた舞台への熱い想いが息を吹き返した。黒澤さんの想いを継承し、満を持して2021年に舞台化。大盛況のうちに幕を閉じた。

 今回は、新たなスタッフ・キャストにより、25年舞台版『醉いどれ天使』の上演が決定。1948年、2021年の舞台版が持つ魅力を引き継ぎながらも、新たな視点で紡ぐ。映画でも印象的なダンスシーンをはじめ、ライブならではのフィジカルでエネルギッシュな表現も満載。戦後の人々が命を燃やすように生きる姿を濃密に描き出す。脚本は前回に続き蓬莱竜太氏、演出は深作氏が務める。

 同作は、きょう7日から23日まで東京・明治座、11月28日から30日まで愛知・御園座、12月5日から14日まで大阪・新歌舞伎座で上演される。

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