『「国(酷)ぁ宝(ほう)~ジェラシックパーク ワールドシリーズ第7戦~』より (C)吉本興業
明石家さんま座長公演『「国(酷)ぁ宝(ほう)~ジェラシックパーク ワールドシリーズ第7戦~』が東京・IMM THEATERで7日から9日に開催された。出演者は、座長の明石家さんまをはじめ、キャイ~ン(天野ひろゆき、ウド鈴木)、ジミー大西、次長課長(井上聡、河本準一)、イワイガワ・岩井ジョニ男、アインシュタイン・稲田直樹、金原早苗という9人。ステージでは連日、タイトルからはまったく予想のつかない舞台が披露され、観客を笑いの渦に巻き込んだ。
【写真】“国宝級の天然芸人”であるジミー大西&ウド鈴木 明石家さんまも爆笑
この公演は、昨年、さんまがIMM THEATERで上演し、大盛況を収めた公演『笑輪の笑い Born ready達』に続く、待望の新作公演。舞台の幕が上がると、そこには映画『ジュラシック・パーク』を思わせるジャングル風のセット。そこに9つの巨大な卵が並ぶ。やがて、その卵が次々と割れ、中から恐竜のヒナの衣装に身を包んださんまや出演者たちが登場。この演出に、割れんばかりの拍手と歓声が起きた。
オープニングでは、1人ずつが客席にあいさつ。古希を迎えたさんまが語る“70歳ならでは”のエピソードトークや笑福亭松之助師匠との思い出話に会場は爆笑に包まれた。
公演の見どころは、ジミーとウドという東西を代表する“天然”芸人の共演。さんまも公演前に「とんでもないボケととんでもないボケ」「お笑いの先輩たちは、この2人が共演したらどうなる?っていうのは何年も前から言ってた」と興奮気味に語っていた。公演のタイトルにもなった「国ぁ宝」ブロックでは、この2人がついに激突。映画『国宝』の吉沢亮にふんしたジミーと、横浜流星にふんしたウドという設定で、2人だけのトークに漫才にと、誰も見たことのない“お笑い化学反応”を巻き起こした。もちろん、さんまが加われば、さらなる化学反応が発生。さんまから次々と繰り出される高速のムチャブリに、ジミーとウドが限界を超えて応戦する姿は圧巻。やがて、その笑いの連鎖はほかのメンバーにも広がり、会場は終始、爆笑の渦に包まれた。
終わってみれば、連日のステージは毎回、予定時間を大幅にオーバー。古希を迎えてなお、笑いへの情熱を燃やし続けるさんまの『国ぁ宝』は、大成功のうちに幕を閉じた。