柄本時生と結婚のさとうほなみ、小学生から俳優志望「親に内緒でオーディションに応募」【記事再掲】

2025/11/13 11:25
さとうほなみ (C)ORICON NewS inc.
さとうほなみ (C)ORICON NewS inc.
 俳優の柄本時生(36)と俳優のさとうほなみ(36)が13日、結婚を発表した。4人組バンド・ゲスの極み乙女のドラマー、ほな・いこかとして活動する一方で、小学生のころから志望していたという俳優活動も精力的に続ける。

【写真】めっちゃ雰囲気いい!…じゃれ合う柄本時生&さとうほなみ

以下、記事を再掲する(2023年11月18日掲載 ※敬称・肩書・年齢などは当時)

 バンド・ゲスの極み乙女のドラマー、ほな・いこかとしても知られ、2017年よりさとうほなみとして俳優活動をスタート。連続テレビ小説『まんぷく』(18年)や映画『窮鼠はチーズの夢を見る』(20年)、Netflixシリーズ『彼女』(21年)などでの演技が注目され、22年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)では源実朝(柿澤勇人)の御所に仕える女房役を好演。Netflixシリーズ『今際の国のアリスseason2』でのげぇむを大きく動かすキーパーソン、社会現象を巻き起こした韓国ドラマ『梨泰院クラス』のリメイク作品『六本木クラス』(EX)でのトランスジェンダーの難役など、俳優として幅を広げてきた。

 今年は、テレビドラマ『あなたがしてくれなくても』(CX)でセックスレス夫婦の関係に一石を投じた謎の女性にはじまり、『彼女たちの犯罪』(ytv)では高級住宅街で世捨て人のように暮らしている謎多き女性、『シッコウ!!~犬と私と執行官~』(EX)では美しくも怪しいシングルマザーを演じ、ゲスト出演ながらも強烈なインパクトを残した。

 「今年はいただいた役の説明の中に、“謎の女”と書いてあることが多かったですね。私の今のイメージは“謎”なのかな?と、ちょっと思っていました(笑)」

 映画『花腐し』(公開中)では、映画を夢見たふたりの男を不思議な縁で結びつける、これまた謎めいた女優・祥子を演じている。「作品のためならば全然抵抗は無いです」と、体当たりの官能的演技でも実力を証明することとなった。

 『花腐し』は、松浦寿輝の芥川賞受賞作を、『Wの悲劇』(1984年)や『ヴァイブレータ』(2003年)などの脚本家でもあり、映画監督でもある荒井晴彦が “ピンク映画へのレクイエム”という原作にはないモチーフを取り入れ、大胆に脚色して映画化。

 斜陽の一途にあるピンク映画業界で、もう5年も映画を撮れていない監督の栩谷(綾野剛)が、梅雨のある日、とあるアパートの住人への立ち退き交渉を頼まれ、その住人・伊関(柄本佑)と出会う。脚本家志望だったという伊関。ふたりは同じアダルトビデオの制作会社に関わったという縁があることも判明。栩子と打ち解けた伊関は、初めてつき合った女性・祥子(さとう)のことを話し始める。亡くなったばかりの栩子の恋人の名前も祥子(さとう)だった…。

 「奥田瑛二さん(プライベートでは柄本の義父)も出演されているのですが、奥田さんと最初にお会いした時に、『この映画は、お前にかかってる』とはっぱをかけられたんです。そんなにプレッシャーかけないで~、と思った反面、腹をくくれたといいますか、パーンと吹っ切れたような感じがありました。奥田さんとのお芝居も楽しかったですし、綾野さんと柄本さんと一緒にお芝居するのがすごく楽しかったです」。

 祥子の元カレが伊関で、今カレが栩谷という三角関係が、2000年から2012年にかけた、現在と過去の出来事を交錯させながら描かれていく。

 「現在(2012年)がモノクローム、過去がカラーで描かれているんですが、伊関と付き合っていた頃の祥子と、伊関と別れた数年後、栩谷と出会ってからの祥子の違いにいろいろハッとさせられるものがありました。若い時の祥子は、結婚よりも女優になる夢に執着していて、でも30代になると『子どもを産むなら、結婚するなら今だよ』みたいなことを恋人に言う。女性にとっての時間の流れの変化も映し出されていて、すごく面白い作品になっていると思います」

 「作品のためならば」と言いながらも、本作の撮影では正直つらいこともあった。

 「まずは、雨。アメフラシの雨が尋常じゃないほどの量で。あれは滝行でしたね(笑)。転んで上を向いた時は、溺れるんじゃないかと思いました。そして、ザリガニに噛まれる。さらに、土手から転がり落ちる。土手が一番しんどかったかもしれません。寒くてちょっと小雨が降っていて、泥だらけ、あざだらけになって。でもすごく頑張りました」

 じつは、小学生の頃から俳優志望だったそう。

 「小学生の時、私もドラマや映画でお芝居をやってみたいと思って、親に内緒でオーディションに応募して、受けたりしていたんです。それで、縁あって事務所に入ることができて、何年か活動していたんですが、子役から大人になっていく段階でいろいろ模索している時に、バンドに出会ったんです。最初はインディーズで、音楽だけでは食べていけないからアルバイトもしていましたし、どうすれば自分が楽しめる音楽ができて、仕事として成立させられるのか、がむしゃらに生きていた時期もありました。そんな時でさえ、どこかにお芝居をやりたいと言う気持ちは持ち続けていたように思います」

 2012年よりゲスの極み乙女のメンバーとなり、15年大みそかには『NHK紅白歌合戦』に出場するなど大ブレイク。16年にバンド活動が休止となり、「自分がやりたいことに向き合う時間ができて、俳優としても活動することに決めました」

 小学生の頃からの夢を実現させた、さとう。11月は映画『花腐し』の公開だけでなく、主演舞台『剥愛』の上演も。躍進は来年も続きそうだ。

 「好きなものの理由って説明できない時ありませんか?好きだから好き。楽しいから楽しい。今、お芝居に関してはそういう感じなんです」と、充実した表情を見せていた。

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