行定勲監督、スピッツ「楓」原案映画の秘話 『世界の中心で、愛をさけぶ』から20年「もう一度ラブストーリーに挑んでみる」

2025/11/13 18:55
映画『楓』ジャパンプレミアに登壇した(左から)宮近海斗、石井杏奈、福原遥、福士蒼汰、宮沢氷魚、行定勲監督 (C)ORICON NewS inc.
映画『楓』ジャパンプレミアに登壇した(左から)宮近海斗、石井杏奈、福原遥、福士蒼汰、宮沢氷魚、行定勲監督 (C)ORICON NewS inc.
 行定勲監督が13日、都内で行われたスピッツの名曲「楓(かえで)」を原案にした映画『楓』(12月19日公開)のジャパンプレミアに登壇した。

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 行定監督は「20年前に『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004)という映画を作ったんです。それから20年経って、もう一度ラブストーリーに挑んでみる。僕にとって非常に強い思いで撮影をさせていただきました。皆さんに人を思う気持ちが届くということを期待していますので、皆さん楽しんでみていただければと思います」と呼びかけた。

 撮影のきっかけを問われると行定監督は「プロデューサーから電話があって『スピッツ、好きですか?』と聞かれた。『好きです』と言って、そこからスタートした」と振り返りつつ、「僕が映画監督になる前、助監督時代にスピッツさんはすでに人気のあるバンドだった。僕の青春とずっと共にあった。草野(マサムネ)さんと年齢が1つ違い。今でも影響を受けているバンドなのでプレッシャーの方が強くて。人が人を思う普遍的なラブストーリーが原動力になっているんですけど、スピッツの曲なのでそれだけでは伝わらないと思った。甘いラブストーリーだけでない苦い部分も描くことができたと思います」と自信を見せていた。

 そのほか、福士蒼汰、福原遥、宮沢氷魚、石井杏奈、宮近海斗(Travis Japan)も登壇した。

 1998年発表の楽曲「楓」は、アルバム『フェイクファー』に収録されて以降、世代を超えて愛され続けてきた名曲。本作では、行定勲監督がその世界観に寄り添い、登場人物たちの心の揺らぎを丁寧に描くラブストーリーとして映画化する。

 本作は、恋人の恵を事故で亡くした亜子(福原)が、恵の双子の弟・涼(福士)を恵だと思い込んでしまうことから始まる切ない運命を描いたラブストーリー。涼と亜子、真実を隠しながらひかれ合ってしまう2人のすれ違い、それぞれの秘めたる想いが物語の中で紡がれる。

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