びわけんの生みの親である澤渡健太郎(さわたり けんたろう)さんに、びわけん誕生のストーリーや、未来像について、お話を伺いました。
滋賀県長浜市木之本町の出身です。一度は滋賀県を離れ、東京の大学に進学しました。その大学在学中に、フランスへ短期語学留学をしました。異文化の街並みやアートに触れる中で「このような豊かなものをつくれるようになりたい」と強く感じ、大学を中退しました。全く経験のなかったデザインの仕事を志すことを決意したんです。
京都のデザイン学校で学び、デザイン会社での実務経験を経て、2014年5月にホームページやデザイン制作の「ベストアンサー株式会社」を設立しました。現在は、米原市に事務所を構えています。
東京の大学に在学中、周りの人たちに出身である滋賀県を伝えても「知らない」「琵琶湖は知っているけれど、何県かは知らない」といったリアクションが多くの人から返ってきました。滋賀県の認知度の低さを、日々痛感していました。
滋賀県にUターン後は、日常にある山と湖のある自然の豊かさやその魅力を改めて感じるようになりました。その時、ふと思い出すのが「滋賀県がどこにあるか知らない」という言葉。その時の屈辱を晴らすためにも「どうしたら滋賀県の魅力を、もっと多くの人に知ってもらえるんだろう」滋賀県の知名度アップの方法や、滋賀県の存在感を高めることを考える日々がはじまりました。
そんな中、地図の中の琵琶湖を眺めてふと気づいた「琵琶湖の形に目と鼻、少し大きな耳を付ければ・・・めちゃ、かわいいやん!」こうして2019年に「びわけん」は誕生しました。
最初の活動は、グッズを制作し地元のマルシェなどのイベントで販売をしました。購入してくれた方からは「かわいい」「子どもにも買って帰ります」などの嬉しい声を、たくさん聞くことができました。また、並行してお店などでの委託販売をするために、グッズ販売をしてくれるお店を探す営業活動もはじめました。「滋賀県の、こんなお土産がほしかった」と言っていただくこともあり、今では県内26箇所だけでなく東京・日本橋にある「ここ滋賀」やオンラインでも販売をしています。
たくさんあります(笑)。実績がなかったので、委託販売をお願いしても「月にどのくらい売れるの?」「知名度がないので難しい」などの理由で、断られることが多々ありました。また、オーナーが変わるなどの理由で委託販売が終了するお店もありました。ここ滋賀への東京進出を果たすまでには、3年もかかりました。
マルシェのイベントで実際に会った方たちから、ファンコミュニティ「びわけん広め隊」が生まれたんです。びわけん広め隊のみんなが積極的にグッズを身に着け、びわけんだけでなく滋賀県の魅力も発信してくれています。このような温かい人たちとの出会いと広がりが原動力になっています。
まだこれからです。県内外の人たちに「会えるキャラクター」としてより親しんでもらい、滋賀県を知ってもらうためにも、さまざまななコンテンツを展開していきたいと考えています。県を代表するキャラクターとして直接会いに行けるよう、着ぐるみを制作します。
はい。びわけん広め隊の冨田佳司くんがCGデザインを作ってくれました。あまりの会いたさから、手と足を生やしちゃったんです。片足を上げれば琵琶湖の形になりますよ(笑)
現在、着ぐるみ制作のためにクラウドファンディングを実施中です(2025年1月15日まで)。多くの方にご支援頂いていますが、まだ目標を達成することができていません。目標を達成して一日も早くみなさんに会いに行けるように頑張りますので、応援をよろしくお願いします。
https://camp-fire.jp/projects/802836/view
びわけんを、マンガやアニメなどの様々なコンテンツにしていきたいです。そして、滋賀県を代表するキャラクターとして、先輩キャラクターたちと肩を並べる日を迎えて滋賀県外はもちろん県内の人たちにも、より地元滋賀県に愛着をもってもらいたいです。これからも、挑戦していきます。
会社名:ベストアンサー株式会社
代表者:澤渡健太郎
設立:2014年5月
資本金:400万円
所在地:滋賀県米原市下多良2-100
連絡先:0749-50-7845
びわけん:https://biwaken.com/
ベストアンサー株式会社:https://bestanswer.design/