50年以上前から、同じ場所で、同じメニューで続く食堂。石走貞吉さん、キヨカさん夫婦が営み、キャベツなどの野菜たっぷりのチャンポン、肉炒め、焼きそばは、いずれも600円だ。

一番人気はラーメン（600円、特大は700円）。モヤシ、ネギ、チャーシューとシンプルな盛り付けに、適度にこってりとした豚骨スープが絡んで食欲をそそる。店員から、絶妙なタイミングで発せられる「ご飯は？」の言葉に、めし（大150円、小100円）を頼む客も多い。


カウンターは5席、テーブルが5つ。昼時はほぼ満席状態になる。店長の貞吉さんは「味もそのままで、変わったのは値段くらい。客がついてきてくれたからこそ、ここまで続けられた」と笑う。