馬毛島基地計画 21年版防衛白書に土地取得「約9割」 昨年の「過半数超える」から前進

2021/07/14 21:15
馬毛島
馬毛島
 防衛省が公表した2021年版防衛白書では、米軍が硫黄島(東京都)で暫定実施している空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)の西之表市馬毛島への移転を前提に、自衛隊施設整備に向けた取り組みが進んでいると説明している。19年12月以降の馬毛島の土地取得状況は、20年版の「過半を超える」から「約9割」に変わった。

 昨年からの主な動きとして、検討状況に関する住民説明会開催や環境影響評価(アセスメント)の手続き開始、5月の航空自衛隊戦闘機デモ飛行を挙げた。20年版と同様、施設は大規模災害を含む各種事態対処の活動支援や通常訓練に使い、「米軍のFCLPの恒久的な施設として使用されることになるとされている」と記した。

 防衛省地域社会協力総括課は「馬毛島がFCLP移転と基地整備の候補地であることに変わりはない」とした上で、「整備方針は一貫している。今後も地元への丁寧な説明を続け理解を得たい」と話した。

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