感謝状を受けた大重浩樹さん(前列右)と住吉衿奈さん(同左)=鹿児島市の鹿児島海上保安部
鹿児島海上保安部は、海に落ちた高齢女性を救助した鹿児島市吉野2丁目の会社員、大重浩樹さん(48)と米メリーランド州在住の大学生、住吉衿奈(えりな)さん(21)に感謝状を贈った。
同保安部によると、大重さんは5日午後2時15分ごろ、鹿児島市浜町の防波堤で釣り中、近くにいた女性(72)が海に転落したのに気付いた。すぐに漂流する女性まで泳ぎ、岸壁まで引き戻した。近くにいた住吉さんも海に入り、女性を励ました。釣り人が投げ入れた発泡スチロールを浮輪代わりにして、3人で救急隊の到着を待った。
大重さんは「周囲の協力のおかげで助けることができた」。住吉さんは「おばあちゃんからお礼の電話があり、元気な声が聞けてうれしかった」と振り返った。
有馬雄一同保安部長は「命が救われたことに感謝している」と話した。