修学旅行客、5898人減の9.6万人 行動制限緩和で従来の行き先に戻る 2022年、県内

2023/06/01 21:00
 2022年に鹿児島県内に宿泊した修学旅行生は延べ9万6801人で前年より5898人(5.7%)減った。1日、鹿児島市であった県教育旅行受入対策協議会の総会で、県観光連盟が報告した。

 新型コロナウイルスの影響による行動制限が緩和され、従来の行き先に戻す学校が増えた。県外の学校は、鹿児島に戻ってきた数が、鹿児島から違う場所に変更した数を上回って188校増加。県内の学校は、県外に行き先を戻した学校が多く、全体では減少した。

 延べ学校数は906校(前年比99校減)。うち小学校は279校(41校減)で1万2725人、中学校は334校(88校減)で4万2865人、高校は239校(17校増)で3万8736人。地区別の宿泊先は鹿児島が4万5881人(872人増)と最多だった。

 月別では10~12月が全体の約半数を占めた。今年は10月に鹿児島国体、全国障害者スポーツ大会が開催されるため、宿泊施設やバスの不足が懸念されている。県観光連盟は同時期に修学旅行を予定している学校に時期の変更などを呼びかけている。

 中原明男幹事長(中原別荘社長)は「コロナ禍からの回復に向けて今年が重要になってくる。学校や宿泊地のニーズに合った行程や商品を作り、多くの学校の誘致を図りたい」と話した。

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