開通して半世紀…黒之瀬戸大橋は物流だけでなく心と人もつないだ 50周年記念式典、関係者思い新た さて全長は何メートル?〈WEB限定写真あり〉

2024/04/10 08:30
開通から50年を迎えた黒之瀬戸大橋=9日、阿久根市脇本の梶折鼻公園
開通から50年を迎えた黒之瀬戸大橋=9日、阿久根市脇本の梶折鼻公園
 長島町と阿久根市を結ぶ黒之瀬戸大橋(502メートル)が9日、開通から50年の節目を迎え、長島町で記念式典があった。塩田康一知事や両市町の関係者など約60人が歴史を振り返り、未来に向けて発展を誓った。

 両市町による記念事業協議会が、橋のそばにある道の駅だんだん市場駐車場で開いた。長島町の川添健町長が「橋によって本土との交流が活発になり、未来への扉が開かれた。経済発展に貢献し、心の架け橋として大きな恩恵を与えた」とあいさつ。阿久根市の西平良将市長は「かけがえのない存在。先人の苦労を思い、手を取り合って発展を目指そう」と述べた。

 橋の周辺をはじめ、両市町では各所に開通50年を知らせる横断幕が登場し、住民や訪れた人々が眺めていた。50年前の開通時にあった記念パレードで、旧東町にあった田尻小学校鼓笛隊を指揮した大峯由香さん(60)=薩摩川内市=は「毎日父と橋が延びていく様子を見ていたから、参加できてうれしかった」と振り返る。自身もバイクで橋を渡り、高校へ通った。「いつでも渡れるようになり、生活が便利になった。いろんな思い出がある橋」と感慨深そうに話した。

 黒之瀬戸大橋は1972年着工、74年4月9日に開通した。総工費は18億5000万円で、当初は有料で、90年9月に無料開放された。

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