浅瀬で死んだマッコウクジラ=26日午後6時15分ごろ、長島町山門野火ノ浦の海岸
鹿児島県長島町の黒之瀬戸大橋近くの海岸に26日、体長約16メートルのマッコウクジラ1頭が漂着した。同町によると、初めは尾びれを動かすなどしていたが、徐々に動かなくなり死んだ。「引き潮の影響で浅瀬に取り残されたのでは」とみている。
町役場には午後2時ごろ、「クジラが動けないでいる」との情報が寄せられた。午前9時ごろ、大橋の下で目撃した阿久根市脇本の漁業山迫照美さん(69)は、「潮を吹いたのでクジラだと分かった。見るのは初めてで驚いた」と話した。同町は県や関係機関と処分方法を検討する。
写真で確認した、かごしま水族館海獣展示係の伊藤大介さん(27)は「原因は分からないが、かなり痩せているようだ」と話した。マッコウクジラは昨年6月に鹿児島湾で目撃されており、これまでに南さつま市や日置市で漂着が確認されている。