【俳優・迫田孝也のオモ語り】「だいち4号」のプロジェクトマネージャ、通称“ありっちょ” スゴい仕事を成しとげた彼は自慢の同級生

2024/08/18 11:30
いくつになっても集まりゃ青春
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■「俳優・迫田孝也(鹿児島市出身)のオモ語り」=南日本新聞2024年8月11日付

 夏ってこんなに暑かったですっけ? 天気予報で最高気温を気にしながら生活してましたっけ? お出かけ前に雨雲レーダーでゲリラ豪雨が起こりそうかを確認するとかもここ最近の話ですよね。不要不急の外出は控えてくださいってどんな夏休みなんだよってツッコんでますよ! 誰か~このグダるような暑さをなんとかしてくれ~。エアコンの効いた場所を探して街中をさまようのをやめさせてくれ~。この地球規模の問題を解決するにはもはや宇宙方面から考えるしかないんじゃないか?…。待って、私には宇宙関連事業に友達がいるじゃないか!

 7月1日に打ち上げられたJAXAの地球観測衛星「だいち4号」のプロジェクトマネージャ有川善久くん。通称“ありっちょ”。彼は高校の同級生で、今でもよく集まって飲む友人の一人です。そのありっちょが開発の責任者を務めただいち4号、今までのだいちシリーズと何が違うか知ってますか?

 まず一度に観測できる幅が200キロメートル(だいち2号は50キロメートル)に広がったことで災害が発生した時の状況を広域に把握できるようになりました。これは九州の東西がすっぽり観測できるくらいの幅です。あと日本全域を観測できる頻度が最大年20回程度(だいち2号は年4回程度)に増えました。それにより地盤沈下や地滑り、火山活動の予兆などを詳細に把握でき、早期発見にもつながるようです。桜島だけじゃなく霧島や口永良部島などの活火山の状況を広く監視できるということですね。

 さらにダムや堤防などがゆがんでいないかなどインフラの老朽化対策や、海洋状況も広く観測できるので漁船などの船舶の航行をより安全に管理することもできるんですって。おかげでこれからも枕崎のおいしいカツオが食べられますね。そして地球全体の森林資源の状況を把握することもできると。ということは世界で起きてる森林破壊や砂漠化の進行状況もより詳しく分かって、そのデータを基にこの温暖化へのさらなる有効な対抗手段が見つけられる可能性があるということですよね。

 いやあ素晴らしい仕事を成しとげた同級生がいたもんだ。地表でただ暑い暑いと言っているだけの自分が恥ずかしいです(笑)。プロジェクトの皆さん、本当に期待しています。そしてありっちょ、場所は違えど、お互いに刺激し合えるよう私ももっと頑張るわ。

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