9日午前7時ごろ、鹿児島市本港新町の鹿児島港本港区北ふ頭に停泊中の貨物船「佑勝丸」(499トン)の船員から「船長の姿がなく、靴が岸壁に片方だけ残っている。海中転落したと思う」と118番があった。鹿児島海上保安部によると、船首近くの海底で男性の遺体を発見し、引き上げた。船員の証言などから、遺体を男性船長(72)と確認。着衣の乱れや目立った外傷はなかった。司法解剖し死因を調べる。
同保安部と鹿児島中央署によると、船は芙蓉海運=同市=が所有し、6日夜から北ふ頭に停泊していた。船長含め船員は4人。船員の1人は「最後に船長と会ったのは8日の昼」と話している。