日本版ライドシェアの県内初の運用を祝う下小薗充社長(中央)ら=23日、伊佐市の下小薗タクシー
タクシー事業者の管理下で一般人が有料で客を送迎する「日本版ライドシェア」について、鹿児島県伊佐市の下小薗タクシーは23日、運用を開始した。橋本欣也市長(60)らが初の乗客となり、県内初となるサービスを体験した。
同市大口里の同社で出発式があった。対応するアプリをインストールしなくても電話やネットで予約できる。料金については乗車前に説明し、現金やPayPay(ペイペイ)、auPAYで支払える。下小薗充社長(68)は「お年寄りでも使いやすく誰にでも便利な仕組み。全国に広がれば」と語った。
橋本市長は市役所まで利用し「マイカー感覚で気楽に乗ることができた。市民が安心して使う交通機関になれば」と期待を込めた。
登録ドライバーの自営業男性(43)は「本業のスキマ時間に収入増が図られることが魅力。通院や買い物など住民の足として役立ちたい」と話した。