記者の質問に答える中谷元防衛相=29日、国会
米空軍の輸送機CV22オスプレイが屋久島沖に墜落した事故から1年となった29日、中谷元防衛相は閣議後会見で「オスプレイの安全性は累次の機会に確認しており、問題はないと考えている。地元に十分配慮し、安全確保に万全を期す」と改めて述べた。
米空軍の事故調査報告書は、ギアボックスと呼ばれる変速機の不具合と、操縦士の意思決定が事故の原因と結論付けた。中谷氏は「事故に対応した安全対策を講じることで安全な運用が可能」と強調。米側からは構造上の欠陥がないとの説明があり「米側の評価は妥当と考えている」と語った。
米軍や陸上自衛隊のオスプレイは飛行再開後も鹿児島県内の空港などに緊急着陸を繰り返している。中谷氏はオスプレイの国内での飛行に関して「安全確保が最優先であることを日米間のあらゆるレベルで確認している。最大限の安全対策を取るよう日米で協力する」と話した。