ブリの出荷作業に追われる漁業者ら=25日、長島町の薄井漁港
養殖ブリ生産日本一の鹿児島県長島町の東町漁協で、正月用の出荷が最盛期を迎えている。同漁協本拠地の薄井漁港では25日、約2万6000匹が水揚げされ、関係者が加工や箱詰めなどの作業に追われた。
年一番の繁忙期とあり、この時期は家族や隣近所、同業者らが助け合って作業するのが慣例。あちこちで丸々と育ったブリを手際良く計量し、ベルトコンベヤーで運ぶ様子が見られた。
同漁協によると、2年物の4キロ台が中心。今夏の猛暑や赤潮の影響で例年より小さめという。全国から注文があり、一本ものと加工を合わせ、12月だけで約40万匹の出荷を見込む。
山下伸吾組合長(64)は「品質には自信がある。県内の皆さんにも、ぜひ味わってほしい」と話した。