極寒、強風、下痢にもマケズ…何度転んでも全力出し切り、前へ、前へ 「走る冒険家」南極マラソン5日間154キロ走破、次の目標は「ジャングルマラソン」

2025/01/13 06:00
5日間走り終え、日の丸を掲げる岩元みささん=2024年12月、南極(本人提供)
5日間走り終え、日の丸を掲げる岩元みささん=2024年12月、南極(本人提供)
 世界各地のウルトラマラソンに挑戦する「走る冒険家」岩元みささん(31)=鹿児島市西田2丁目=が昨年11月29日から5日間、南極マラソンに出場した。初夏でも氷点下の大陸を舞台に、アクシデントに見舞われながらも154キロを走り抜き「多くの方々の支援で実現できた。今は感謝の気持ちでいっぱい」と雪焼けの残る笑顔で振り返った。

 2年に1度開かれる大会は、南極各地を船で移動しながら、毎日決められた時間内に走った距離で順位を争った。

 中継地のアルゼンチンで水に当たり、大会2日目まで下痢に悩まされた。南極は初夏とはいえ気温は氷点下2~7度と低く、強風が吹きつけた。地面は雪と氷に覆われており、レース当初は慣れない雪とも闘った。「足が雪に埋まったり、滑ったりの連続。誰よりも転びながら進んだ」という。

 順位は参加53人中22位。目標の200キロ走破には届かなかったが「目の前のことに全力を出し切ることと、何度転んでもすぐに立ち上がり、また走りだすことの大切さを実感した」と振り返った。

 12月28日に鹿児島市で開いた報告会で、次の目標に掲げたのは、2026年6月に南米ペルーで開かれるアマゾン・ジャングルマラソン。「時にうまくいかないことだってあるが、思い切りチャレンジする楽しさを、今後もいろんな場面で伝えたい」と前を向いた。

鹿児島のニュース(最新15件) >

日間ランキング >