2027年にリニューアルを計画する商業施設「フレスポジャングルパーク」=鹿児島市与次郎1丁目
鹿児島市与次郎1丁目の商業施設「フレスポジャングルパーク」(フレスポ)が、2027年夏をめどに大幅リニューアルを計画している。テナント契約などが切れる来年秋の開業20年に合わせたもので、デザイン案を県内の学生から募る。運営する大和リース鹿児島支店は「これまでのフレスポを一新するようなアイデアを寄せてほしい」と呼びかける。
フレスポは06年10月、かごしま国際ジャングルパーク遊園地跡地に開業。スーパーや衣料品店、飲食店のほか、複合映画館(シネマコンプレックス)など22のテナントが入る。売り場面積は約2万5000平方メートル。リニューアルではL字型の建物は残しつつ、飲食やカラオケといった計7店舗が入る築30年近くのレストラン棟は建て替えを検討する。
同支店によると、開業時から目標とする売上高80億円は毎年ほぼ維持。スーパーを核にアミューズメント要素を備えた施設は家族連れに人気で、昨年度は約385万人が訪れた。同支店流通建築リース営業所の大知準司所長(53)は「内装や外装、テナントや空間づくりなど、これからの客となる若者のアイデアを得られれば」と狙いを話す。
デザインコンペの参加者は、県内の大学や短大、高校生らが対象。建築に関する知識をはじめ、個人、団体などは問わない。プロジェクトに協力する東条設計(鹿児島市)の栁田陸斗さん(25)は「コストや法律といった細かい部分は気にせず、究極の理想を描いて、記憶に残る空間づくりに気軽に参加して」と呼びかけた。
デザインコンペの申し込みは2月19日まで。詳細はフレスポのホームページを参照。