献血に協力する市民ら=鹿児島市鴨池新町の献血プラザかもいけクロス
九州・沖縄で献血者が減っている。400ミリリットル献血に換算すると、20日時点で計画から約2000人分足りず、鹿児島県内でも225人下回る。インフルエンザの流行や寒波の影響とみられる。県内ではA型とB型の不足が顕著でO型も足りておらず、県赤十字血液センターは協力を呼び掛ける。
同センターによると、年末年始はもともと献血者が少なくなる傾向にある中、昨年末からインフルエンザ感染が急増。年始休暇が終わった6日以降、献血バスが巡回する事業所で思うように協力が得られなかった。さらに霧島市では鳥インフルエンザが発生し、対応に追われた県職員らが協力できなかったという。
今のところ医療機関からの要請を断るには至っていないが、この状況が続けば輸血用血液製剤の供給に支障が出かねないという。同センター献血推進課の江口秀平主事は「寒い時期だが、輸血を必要とする人のために協力してほしい」と話す。献血バスの運行予定はセンターホームページで確認できる。