テーマパークも顔負け?!鹿児島空港に西郷どん登場「またきてね」 出発便の窓の外、整備士が噴霧器使い水アート スカイマークの粋なお見送り好評

2025/01/25 21:30
駐機する航空機のそばに水で描かれた大きな西郷どんのイラスト=霧島市の鹿児島空港
駐機する航空機のそばに水で描かれた大きな西郷どんのイラスト=霧島市の鹿児島空港
 霧島市の鹿児島空港で、機体のそばの路面上に、イラストを描き搭乗者を見送る「水アート」が「すてきなおもてなし」と人気を集めている。作者は2022年にスカイマーク鹿児島空港支店に着任した整備士の三角真生さん(28)。乗客が乗り込んで機体が動き出すまでの短時間に、鹿児島らしいイラストと「鹿児島にまたきてね!」などのメッセージを前後左右4カ所に描き上げる。

 22日のスカイマーク鹿児島発羽田行き便出発前。三角さんは農業用の噴霧器を使い、縦4メートル、横4メートルほどの西郷隆盛が手を振るイラストと「ご利用ありがとうございます!」のメッセージを1分半ほどで仕上げた。一礼して機体に手を振ると、乗客が窓越しに手を振り返した。

 22年の秋頃から続ける。絵が得意な三角さんが「離陸を待つ間、少しでも楽しんでもらいたい」と会社に申し出た。最初に描いたのが西郷隆盛と鹿児島名物のかき氷「白熊」。ハロウィーンの時期には、カボチャのイラストを描く様子が交流サイト(SNS)で拡散され好評となった。

 そのほか、えとやサンタクロースなど季節をテーマに描いてきた。まずデザインを考え、何度も練習し、体に覚え込ませる。「できるだけコンパクトにデザインし、細かい部分から描き始めるのがコツ」という。

 支店で現在描けるのは三角さんだけ。ほかにも描く人を増やそうと練習中という。三田憲司支店長(43)は「自然や人、食など鹿児島のよさをPRし、また来てもらうきっかけになってほしい」と話している。

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