任期満了に伴う鹿児島県西之表市長選・市議選は26日告示された。馬毛島で自衛隊基地整備が着工してから初めての市長選は、再選挙となった2017年1回目と並び最多の6人が届け出た。定数14の市議選には17人が立候補した。投開票は2月2日。
市長選は届け出順に、会社役員池田恵衣子氏(70)、元市職員鮫島斉氏(47)、医師三宅公人氏(72)、現職八板俊輔氏(71)、会社員鎌田孝章氏(45)、元市議浜上幸十氏(74)でいずれも無所属。現職が3期目を目指す中、基地整備を巡る対応への不満から新人5人が挑む構図となった。
基地整備は工期が3年延長され、現時点で30年3月末まで続く。4年間の任期に重なるだけに、基地との向き合い方を踏まえ、市政をどうかじ取りするかが争点になりそうだ。池田、鮫島、鎌田、浜上の4氏は基地整備にそれぞれ賛成、容認の立場で、三宅氏は反対を掲げる。八板氏は賛否を明言していない。
人口減や1次産業の衰退といった地域課題にどう対応するかも市民の関心事の一つ。それぞれ公約にアイデアを盛り込んでおり、具体性や実現性が問われる。
◇市議選(定数14)には17人
市議選の立候補者は現職9、新人5、前職1、元職2。党派は立憲民主1人、共産1人で、他は無所属。
投票は2月2日午前7時〜午後7時、13投票所(安城、中割、立山の3校区は午後6時まで)である。午後8時半から市民会館で即日開票され、市長選が同9時半ごろ、市議選は同10時半ごろに結果が判明する見込み。
期日前投票は1月27日〜2月1日の午前8時半〜午後8時、市役所1階「市民おきがる〜む」で受け付ける。
1月25日現在の選挙人名簿登録者数は1万2082人(男5850人、女6232人)。前回21年の投票率は市長選が80.17%、市議選が80.15%だった。