鹿児島県瀬戸内町は31日、交通事故の示談書を偽造して知人に60万円を借りたとして、30代の男性主事補を停職3カ月の懲戒処分とした。職員が特定される恐れがあるとし所属先を明らかにしなかった。主事補は2023年1月、24年5月に続き、3回目の懲戒処分。
町によると、主事補は23年9月24日に交通事故を起こしたと装い、勝手に島内の20代の知人男性の名前を記し、押印した示談書を偽造。島内の60代男性に示し同年10月以降、計60万円を借りた。返済が滞ったため24年12月25日、男性から町役場に相談があり、発覚した。生活費の補てんや遊興費に充てたいう。全額返済しており、男性は刑事告訴しない。
鎌田愛人町長は「公務員としての基本に立ち返り、職務を誠心誠意遂行し、一日も早く信頼が回復されるよう全力を尽くす」とのコメントを出した。