都城市出身の新人、廣池康志郎投手(前列右)らに都城産肉が贈られたロッテ2軍歓迎式典=1日、都城市妻ケ丘町
プロ野球・千葉ロッテ2軍の宮崎県都城市で初となるキャンプが1日、同市妻ケ丘町の都城運動公園で始まった。完成したての屋内競技場で選手・スタッフ約90人の歓迎式典があり、市出身の森遼大朗(25)、廣池康志郎(22)両投手らに地場産肉などが贈られた。吉永利広副市長は「都城は日本一の肉と焼酎のふるさと。おいしい肉を食べ、1年間戦える体をつくってほしい」と励ました。
市はキャンプに合わせ、屋内競技場など3施設を新たに整備。ロッテの高坂俊介球団社長は「素晴らしい施設を用意してもらった」と感謝。「多くの市民やファンに足を運んでいただき、選手に力ある声をかけてほしい」と呼びかけた。
昨年5月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、リハビリ中という森投手は「地元でキャンプが始まるのは不思議な気持ち。知り合いも見に来ると思うので励みになる」と語った。
雨模様にもかかわらず、多くの見物客が訪れた。出身2選手を見に来たという都城市郡元の堀之内秋夫さん(78)は「ここでキャンプが行われるのは半世紀前の巨人以来。キャンプが都城のにぎわいにつながればいい」と話した。
24日まで。休養日は4、8、12、17、21日。
◇巨人・駒田監督「個の力伸ばしたい」
都城市高城運動公園で1日、キャンプ入りしたプロ野球・巨人3軍は練習前に同市前田町の神柱宮でキャンプ成功祈願祭に臨んだ。
ユニホーム姿の選手・スタッフ43人が神殿に上がり、駒田徳広監督が神前に玉ぐしをささげ、選手の成長や期間中の安全を祈った。
1軍は昨シーズン、混戦のセ・リーグを制した。駒田監督は「投手も野手も1、2軍の選手を脅かせるように個の力を伸ばしたい」と目標を語った。
巨人3軍キャンプは27日まで。休養日は6、12、18、24日。