書き損じはがきなどの寄付を呼びかける鹿児島ユネスコ協会の吉田浩己会長=鹿児島県庁
鹿児島ユネスコ協会(吉田浩己会長)は、途上国の人々の教育を支援するため、書き損じたはがきや未使用の切手・金券などの提供を呼びかけている。鹿児島は2023年度まで枚数、金額とも3年連続で全国トップとなっている。
1989年に始まった日本ユネスコ協会連盟「世界寺子屋運動」の一環。集まったはがきや切手を換金し、世界44カ国1地域で、無償での識字教育などを実施してきた。鹿児島では昨年度、2024年3月までの11カ月間で計約5万2000枚、額面で約311万円分が集まり、全国では突出して多いという。
吉田会長によると、はがきや切手が年々減少する中で、依頼先を増やすなど工夫している。「県内すべての学校に収集への協力をお願いしている。紛争や貧困に目を向け、積極的に取り組んでくれていることは誇り」と胸を張った。
2月末まで郵送や持ち込みで受け付ける。〒890-8577、鹿児島市鴨池新町10の1、県観光・文化スポーツ部文化振興課内、同協会書きそんじハガキ係=099(286)2537。