製粉大手ニップンが出水にグループ最大規模の冷凍食品工場建設へ 170億円かけ2026年度末に完成予定、新規雇用150人見込む 九州開設は初

2025/02/07 07:00
ニップンの新工場建設予定地=6日、出水市平和町
ニップンの新工場建設予定地=6日、出水市平和町
 製粉大手のニップン(東京)が、鹿児島県出水市平和町に家庭用冷凍食品の新工場を建設すると発表した。生産能力は年間1億1400万食で、同社とグループ会社の冷凍食品工場としては、食数換算で最大規模となる見込み。今春着工し2026年度末完成予定。約150人の新規雇用を想定する。

 ニップンによると、消費者ニーズの多様化に伴う需要拡大を見据えて、供給体制の増強が不可欠と判断した。敷地面積は約4万2600平方メートル、投資額は170億円。計画では、調理パスタや米飯・ワンプレートなどの家庭用冷凍食品をつくる。

 ニップングループが冷凍食品の生産拠点を九州に設けるのは初めて。ニップンは、冷凍食品製造業の畑中食品(同市平和町)に製造を一部委託しており、4月には畑中食品の第三者割当増資を引き受け、連結子会社化する予定。株式の取得価格は60億円。

 畑中食品の畑中宗洋社長(53)は「若い人たちが地元で働ける場所の選択肢をつくれたらいいと思っていた。ニップンと手を取り合いながら、冷凍食品業界と地域を盛り上げていきたい」と語った。

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