硬筆書写技能検定準2級に合格した橋口美咲さん(左)と小脇ひなたさん=鹿児島市下荒田3丁目の公文下荒田書写教室
鹿児島市の荒田小学校6年の小脇ひなたさんと橋口美咲(みさき)さんが、昨年11月にあった硬筆書写技能検定の準2級に合格した。高校生から一般向けを想定した難易度で、文字の美しさだけでなく、やや専門的な文字の知識も問われる。2人は「中学卒業までに1級を取りたい」と意気込んでいる。
同検定は日本書写技能検定協会が年3回実施し、文部科学省が後援している。最も難しい1級から6級までの8階級。準2級は、指示された文を下書きなしではがきや掲示文として書く実技、行書の筆順や草書を楷書に直す知識などが試される。同協会によると、合格率は毎回約5~6割で小学生の合格は珍しい。
橋口さんは4歳、小脇さんは5歳から鹿児島市の公文下荒田書写教室に通い始めた。「字がきれいになることが楽しくて続けてきた。『継続は力なり』で、上の級を目指したい」と橋口さん。小脇さんは書写の修練を通して「何事にも諦めず、こつこつ取り組める集中力が身に付いた」と話す。
普段から互いの作品を見てアドバイスし合うという2人。毛筆やペン習字の練習にもそろって励んでいる。指導する同教室の山中朋子さん(53)は「2人は良きライバル。これからも書写を好きな気持ちを大切に頑張ってほしい」とエールを送った。