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鹿児島市内の公立中学校に勤務する職員が2019年度から23年度にわたって学校徴収金を着服し、被害額は約700万円に上ることが、13日分かった。全額を弁済しているという。学校は同日夜、緊急の保護者会を開き、事情を説明した。
出席した保護者らによると、職員は複数の通帳を預かり、学校が集める資金を管理していた。一般的に学校徴収金には、給食費やPTA会費などが含まれる。着服した金は、借金の返済や生活費などに充てていたという。
今年1月に入り、職員の母親が「子どもが迷惑をかけた。申し訳ない」と、学校に事情を説明して発覚した。学校は鹿児島県警にも相談しているという。
保護者会では、校長が経緯を説明し、「学校の会計監査の在り方が原因の一つ。心からおわび申し上げたい」などと謝罪したという。校長は南日本新聞の取材に対し、「現時点ではコメントできない」とした。
40代の保護者は「弁済されたと聞いて安心した。今後は、しっかりと再発防止に務めてほしい」と話した。
鹿児島市教委は14日に今回の件を発表する予定にしている。