運転士不足は観光列車も直撃…おれんじ食堂、全面運休 3月15日から6月末まで 再開は未定 肥薩おれんじ鉄道

2025/02/20 18:00
夕焼けの海を眺めながらビールで乾杯する乗客ら=2024年6月、肥薩おれんじ鉄道のおれんじ食堂車内
夕焼けの海を眺めながらビールで乾杯する乗客ら=2024年6月、肥薩おれんじ鉄道のおれんじ食堂車内
 肥薩おれんじ鉄道(熊本県八代市)は19日、2025年春のダイヤ改正(3月15日~)を発表し、観光列車「おれんじ食堂」を6月30日まで全面運休するとした。運転士の確保が困難なため。7月1日以降の運行再開は未定。

 同社によると、運転士不足で2月から一部列車も運休しており、おれんじ食堂の運行が難しいと判断した。運転士は必要人員より4人不足し、今後も数人が退職する予定。

 そのほか、毎日運行していた午前5時11分出水発の八代行きと同6時41分八代発の西出水行きは、平日運行のみとなる。列車の待ち時間を均等にし、九州新幹線・JR鹿児島本線との接続を改善するために、一部の発車時間も変更する。

 おれんじ食堂を除き、平日上下計2本と土日祝日上下計4本が減り、平日上り23本、下り28本、土日祝日上り21本、下り25本となる。2月からの一部列車運休は、ダイヤ改正後も当面の間、継続する。

 おれんじ食堂は2013年から土日祝日を中心に運行。同社の担当者は「楽しみにしていた方もいたので、迷惑をかけて申し訳ない。おれんじ食堂の車両を使った代替企画も計画している」と話した。

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