捜査2課長書類送検…県警不祥事再発防止策どうなってるの? 3月中に人権・ジェンダー講話、垣根超えた人事運用 鹿児島県警がHPで進捗状況を公表

2025/02/21 11:00
 鹿児島県警は20日、不祥事根絶に向けた再発防止策の進捗状況をホームページで公表、更新した。捜査を指揮する職員らを対象に、犯罪被害者の心情や支援の重要性への理解を深める研修会を開いたことや、人権やジェンダーに関する職員向け講話を3月中に行う計画などを明らかにした。

 公表資料によると、ジェンダー関連の講師は県弁護士会から招く。本部長や各部長らでつくる改革推進委員会にも出席を求める。組織マネジメントやコミュニケーションについても、同様に有識者と意見交換する。

 再発防止策では一部階級の昇任者について、それまで配属されていた部門とは別の部門に配置し、幹部職員としての適性を見極めると掲げていた。取り組む時期は、2024年12月時点では「25年3月想定」としていたが、今回は同月に実施すると明示。「部門や配属地域の垣根を越えた人事運用」をするとしている。

 各署で開かれる警察署協議会については、24年9月以降、地域住民から選ばれた委員と積極的に意見交換するなど、会の活性化を推し進めていると説明した。

 再発防止策は、警察官らによる性犯罪や情報漏えいなど不祥事が相次いだため、県警が24年8月に策定、公表した。

 「職責の自覚と職務倫理の養成」や「県民への誠実な姿勢」を掲げる中、25年2月には捜査2課長を不同意性交容疑で書類送検し、事実上の更迭人事を発表した。

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