GJ-2偵察・攻撃型無人機=26日(防衛省提供)
防衛省統合幕僚監部は26日、中国軍の偵察・攻撃型無人機GJ2が同日午前から午後にかけて沖縄本島や奄美大島沖を飛行したと発表した。領空侵犯はなかった。防衛省が同型機を確認したのは初めて。
同省によると、東シナ海方面から1機飛来し、沖縄本島と宮古島の間を通過して太平洋に出た。その後、沖縄本島南の太平洋上を奄美大島東の沖合まで飛行して反転、再び沖縄本島と宮古島との間を通過し、東シナ海に出た。
同日午前から午後にかけては、中国軍のBZK偵察型無人機1機も同じようなルートを通った。航空自衛隊の南西航空方面隊などの戦闘機が緊急発進(スクランブル)して対応した。
2024年4月以降、沖縄本島と宮古島の間を中国軍の無人機が通過し、防衛省が発表したのは20回目。同省は「無人機の活動が活発化している。強い関心を持って注視し、警戒・監視に万全を期す」としている。